カニングハム・久子 先生 講演会
「LD及びADHD児童の具体的な指導」

講師 : カニングハム・久子 氏
日時 : 平成12年10月15日(日)
開場 : 午後12時30分
講演 : 午後1時より
会場 : 牛久市民センター 小ホール
入場料 : 700円(おひとり)
講師プロフィール
チラシ

「カニングハム久子先生講演会/雑感」(2000年10月15日)

                        ー吉田(和)ー

 クリスマスツリーのきらめきのような新宿の夜景を高層ビルのレストランから眺めつつ、久しぶりの息子(専門学校3年)と妻でディナーを取っていた。カニングハム久子先生の講演会(東京/飯田橋)の帰りだった。

 今年は就職戦線で企業訪問とかを経験している息子であるが、学校の授業内容に興味が無くなり、それより卒業できるのかの不安もあるとか。
「もう、君の道、なんだから、君が頑張るしかない、」としか云えないのだが。就職できなかったら家に帰ろうかな?などと弱気なことも云っていた。

 なにかのデザインコンテストに応募したが入選しか取れなかったと、落胆していた。
「入選でも他人に認められたのだから、履歴書の賞罰の欄に書けるじゃないか」と元気付けたのだけれど。彼にとってLDは、どのような問題になっているのだろうか?

 明日の牛久でのカニングハム久子先生の講演会の準備もまだ残っており早い時間で息子と別れつくばへ向かった。
 明日の前祝いに飲みたいところだが、まだ明日の準備も残っていてベランダの物干し竿を取り入れ、これが横断幕の横棒になるんだとか、ぎりぎりで届いたカニングハム久子先生の著書を確認するとか、妻はリストの最終版入力とか、明日は我が子達が保育のボランティアをするので会場までの道程の確認とか(でも、当日はやっぱり迷っていたが)いろんな事があり講演前夜は疲れて、バタン・キューでした。(明日の挨拶を読み返しておかなければなーと思いつつ)

 10月15日。秋とは云え暑くなりそうな好天で、日曜の朝にしては混んでいる道路を牛久市民センターへ向かった。広い敷地内に低層の建物群が明るいレンガ色に幾つか感じもよく並んでいた。5分ほど遅刻しただろうか。
 既に準備スタッフが20名程も集まり、体育館(小ホール)にシートを引く作業が進んでいた。次に250脚の椅子出しと列べる作業が待っている。昨日出た新聞記事で問い合わせが「ジャンジャン来たよ!」とは娘の話である。この数で足りるのだろうか??
昨日の夜外した物干し竿に「星の子10周年記念企画・カニングハム久子先生講演会」と大書きした横断幕を張り、天井高くへ引き上げる。
演台を作る、机・椅子・花等々準備が進む。青年LD達も応援に駆けつけてくれて力仕事が捗る。
 10時過ぎ突然携帯電話が鳴る。カニングハム久子先生を迎えに行っていたIさんからだ、もう高速の出口近くまで来ているとのこと、早すぎて先生を迎える準備は全く出来ていない。取り敢えず会場へ来てもらうことと。
 昨日の講演を聴き、その後ご挨拶を交わし、何となく先生の気さくさを感じていたので躊躇無く、このざわついた会場準備の真っ直中へ来ていただくこととした。先生を交え準備が進む。先生と会員との楽しい語らいの時間まで取れてしまった。また、進行について時間が勿体ないとのことで先生のお話の時間を多く取ることとになり挨拶は短めに、時間を掛けて用意した私の 挨拶はカットとなった。

 保育ボランティア参加の我が子達と友達(福祉専門学生)も集合し、いよいよ準備は整った。
 昼食は小さなフランス料理店で、上越教育大の加藤先生・事例発表して下さるA小学校教諭・星の子Tお父さん、その他、うぃず・すばる代表・星の子事務局他総勢10名ほどでカニングハム久子先生を囲み楽しい昼食会となった。
 アメリカの親の会の名称は実務的なネーミングで、日本の親の会はとてもロマンチックなネーミングをしているとか、和製英語で分からないのが多いとか(プリクラの説明を求めたらテレクラの説明をしてもらって両方分かったけれど、和製英語はますます分からない)など、上越は雪深いのでしょうねとかとか、楽しい話題で盛り上がっていた。

 会場に戻ると、ほぼ椅子は埋まり参加者名簿では一般200名ほど会員50名以上、補助椅子まで沢山出してあり満足な入りでした。

 加藤先生に挨拶を頂き第1部が始まった。前日の講演と違い2部構成のため1部を1時間ほどで話していただく予定でしたが、どうしても時間は超えてしまう。視覚神経ではパルヴォ細胞とマグナ細胞がありLDの子はマグナ細胞が標準より小さいために障害を起こしている。青シートを被せるとすらすら読めるようになる。リタリンの服用の話とか、LDの子との接し方などなど・・・。

 2部では事例紹介となり、星の子Tお父さん・A小学校教諭の具体的な事例紹介があり、カニングハム久子先生は「お子さんを事前に見ていないので診断を下すことは出来ないのですが」と前置きされ、箇々にコメントを頂いた。
 会場は時々笑いも起こるアットホームな感じで、最新の情報も少し披露して頂いたり、子供のために校則を破りましょうとか、アメリカへ赴任した場合のLD受け入れのアドバイスを頂いたりと、それぞれの皆さんに何らかの益があったものと思います。
 「明るく、楽しく、愛情を持って」を強調されていました。

 今回の記念講演会では20を越える教育委員会等から後援を頂き、沢山の先生方に来て頂き、名簿では専門の先生方のお名前もお見かけしました。非常に幅広い層、地域からの参加(なんと、小学校の先生だけで100名を越えていました)となり、全ての方々に満足のいけるものとは為り得なかったものと存じますが、今後は、それぞれの専門分野でカニングハム久子先生をお呼びしての勉強会・研究会等企画されることを望んでいます。
 終了後は会場内の皆さんの気持ちが穏やかなものとなっており会場の後かたづけも、お願いでき30分ほどで小ホールは元の椅子もシートもない茶色の床を見せる体育館に戻りました。アンケートも沢山回収でき、箱からは湯気が上がっているようでした。
 保育では窓から逃げ出す子等を追っ駆けたりと、ボランティアの皆さんも汗だくだったようですが、ご協力有り難うございました。
また懲りずにお願いできるといいのですが?

 もう一つの目玉として今回、書店では手に入らない書籍を多数取り寄せ販売しました。売り切れも続出し、メモを取ってお帰りの方もいました。
 どれもこれも、すべて「星の子」会員のアイディアと行動力の賜です。何故これほどにパワーが出るのか?これが「星の子パワー」なのでした。
 たくさんの皆様のご協力に感謝いたします。取り敢えず速報でした。正式な報告等は後日に送ります。

PS:当然に楽しいおしゃべりタイムの2次会も用意され、終わることも知らずに延々と続きました。放っておくと午前4時までは元気な皆さんですので午後8時には終了させていただきました。
(星の子の、お泊まり会では打ち切ることはありませんが)
大変お疲れさまでした!
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