うぃず 定例会&新年会2000

日時 : 平成13年1月23日

 大寒を迎えたばかりだというのに、鬱蒼とした緑濃い山道を走って行く。何処へ連れて行かれるのだろう?やがて東屋風の「つくば宴会センター」へ着く。「星の子」うぃず、新年会が盛大に行われた。

 青年LD10名(16歳から34歳)親たち10数名が参集した。大寒直後、つくばの裏ぶれた寒景の中、寒さが身にしみる。ビール・熱燗とアルコールが直ぐに交わされた。21歳以上が7名と、日頃は飲まない彼らも(彼女たちは兎も角)、この日は盛り上がって良く飲んでいた。

 この日の昼「うぃず」の2000年初めての定例会でLD青年(成人)の話を聞く会を企画した。その流れもあって青年達の気心も分かっていた。
 良く検討された企画ではなく、とにかく初めてなので喋れる人からと言うことで、Sさん34歳、98年の筑波大でのLD学会の時に入会された成人の方で、その過去からLDではないかと気付かれ入会された方から話していただくことになった。
 20数回の職歴転職を経て現在、東洋医学の専門学校へ入学するための学費を稼ぎたいと思っている。長年の経験から良くなかった点、こうしたら良いのではないか等、若い青年LD達にとって勉強になる内容でした。
 「自分一人の衝動で行動しては駄目だ。トラブルの時は上司を交えて話し合いを行うと上手く解決が出来る。気の合う仲間と相談しながら仕事をする方が楽しくやれる。正社員になって保険とかボーナスを貰えるようになった方が良い。一生懸命やっていても邪魔する人はいるので、気のあった仲間と仕事が出来るように努力する必要がある。サンドバックを買って、またはバットで素振りしてストレスを発散した方が良い。将来に希望を持って努力すれば目先のトラブルは気にならない。」等々
 話し方もしっかりしていて、とても信頼できる態度で目指す東洋医学の先生にはピッタリの感じでした。

 後で聞いた話ですが、始め用意していた話とは全く変わってしまったとのことで、話している内に自分の経験から、色々判ってきて、注意するところ、こうあって欲しいところ等々、その時は夢中で対処していたことが客観的に見つめられた、と言っていました。こんな所が,LD者の素晴らしい処なのかな、と思えます。
 今だ夢があって、それに向かって努力していて、周りの人にも大きな夢を見させてくれる、だから私もLD者が好きなのです。

 その後、参加した青年達に今の状況など聴きながら午前中の会が進みました。皆それぞれの対応に違いはありますが、その苦労も伺われる反面、やはり夢に向かって進んでいる姿も見受けられました。
 Sさんのお母さんの話ですと、彼の心、考え方を理解するのに苦労したとの事でした。 LD本人の話を聞く会は、とても心温まる内容となり、そのまま新年会の盛り上がりとなりました。こんなに楽しげな彼ら(彼女ら)を観るのは初めてという親御さんもいました。
 寒さの凍みる東屋のような「つくば宴会センター」は、何故か薄暗い電灯の光の下でも輝いて見えていたのは私だけだったでしょうか?!
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